そらろーぐ。
目指せ明るい鬱病患者。
『そらの見える場所』もよろしく。 読書。
市川拓司さんの『恋愛寫眞 もうひとつの物語』を、読み返しました。
2006年中に『天国の森で君を思う』として映画化される作品です。
市川拓司ワールド全開な、恋愛ファンタジー作品です。
現実があまりにも辛すぎるから、ファンタジーを読みたくなる。
なのに、その作品の中でも、辛い想いをしてしまうという……
でも、読後に残るあたたかな気持ちが、とても心地いい作品です。
ワタシは今、恋愛というものから逃げてます。
逃げているというよりも、正直に言うと、恋愛というものを、ものすごく理想化してしまっています。
そして、そんな理想とは違う恋愛から、目を背けてしまうというか。
誰かを、心の底から好きになりたいんです。もう一度……
好きな人は、います。想い続けている人が、います。
でも、無理なんです。もう、その人とは。
ワタシが何かをしようにも、彼女はもう、ワタシのことを見てはくれません。
何かをしようにも、ただ傷付けるだけです。
ただ想い続けることもできますが、それも苦しいんです。
だから、もう、前カノさんのことは『想い出にする』って決めました。
そして、今は、作中の言葉を借りて、こう言います。
ワタシがこの手に持っているはずの『ひとり分の幸福』を待っている誰かを、待っています。
きっと、待つだけじゃダメなんでしょうけど。
う~~ん、読書カテゴリなのに、結局、恋愛カテゴリっぽいハナシになってしまった(^-^;
いつものように本やさんを歩いてました。
ワタシの大好きな、すてきな手書きポップがたくさんある本屋さん♪
市川拓司さんの『恋愛寫眞 もうひとつの物語』が平積みになってました。
手書きポップが立ってます。
なになに? 映画化決定??
……ん? 思わず、首を傾げてしまいました。
そもそも、この小説って、堤幸彦監督の映画『恋愛寫眞 Collage of Our Life』を元にして書かれた小説なんです。
うん、ノベライズとは言えません(^-^;
登場するキャラクターの名前は同じだし、設定も似通ってる部分は大いにあるんですが、ストーリーが別モノですから。
アナザーストーリィってゆーのとも、ちょっと違います。
小説で展開されるストーリーは、なんてゆーか、まさに『市川拓司ワールド』です。
う~む。それがまた、映画化?
ポップを書いた人が、映画版もあるのを知って、何か勘違いしたのかなぁって、最初はそう思いました。
でも、ポップをもう一度よく見てみると、どうやらそうではないようです。
『W主演 玉木宏 宮崎あおい』なんて書いてあるんですから!!
えぇ。最初の映画の主演は、広末涼子さんと松田龍平さんでしたから。
んで、こりゃ確認せんならんってなことで、映画のオフィシャルサイトを覗いてみました。
『オフィシャルサイトは終了致しました』
……のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?
そんな感じで、今のところ、詳しい情報はサッパリ分かりません(^-^;
ひとまず、小説を読み直すかなぁ。
貴志祐介さんの『クリムゾンの迷宮』を読みました。
えぇ、普段はこういう、エンタテインメント系の小説は読まないんですが、とある人に薦められまして。
それで今回、読んでみたわけです。
いやぁ、なんとゆーか、楽しいですね。
うん、こう、行間を読むとか、そういう読み方ではなく、ただ楽しむ。
こういう読み方をして楽しむ小説もあるんだなぁと、ようやく分かりました。
オチを予想しながら読み進めるのも、なかなか楽しくて。
伏線というか……。えと、読者にいろいろと情報を与えてくれるのも、楽しいですね。
まぁ、そうでないとエンタテインメント小説として成り立たないんでしょうけれども(^-^;
ワケが分からないままに話が進んでいって、いきなり『どかんっ』とオチが来ても、びっくりですものね。
うん。なかなか面白い経験をさせてもらいました。
堀田あけみさんの『愛をする人』を読み直しました。
この小説を読む度に思うことですが、主人公の悠子さん、物事の考え方が、ものすごくワタシに似てて……
自分のことを、すごく低く見てるんです。
他にも、作品中のセリフにこんなのがあります。
『誰かが辛い思いしなきゃいけないんだったら、自分がするのが一番気が楽でしょう』
って。ワタシも、よくそんな風に思いますから(^-^;
読んでてすごく辛いんです。悠子さんの気持ちが手に取るように分かってしまうから。
でもその分、この感覚を共有できる人がそこにいるような気がして、少し、安心もします。
この悠子さん、婚約者のいる男性の、いわゆる『愛人』になっちゃいます。
婚約者と別れて欲しいとは思わない。好きな人の倖せを邪魔しちゃいけないから。
それよりも、ただ、好きな人が側にいる、その時間が倖せ。
自分の倖せは、それで充分。
ずっと側にいて欲しいなんて、そんなわがままは言えない。
自分には、そんなわがままを言う資格はない。
ほんとはずっと側にいて欲しいけれど、そんなわがままを言って、好きな人を傷付けたくない。
そんなわがままを言って、相手に嫌われてしまうのが怖い。
好きな人が、ほんの短い時間でも、自分を必要としてくれる。それだけで、いい。
それだけで、満足しなきゃいけない。
実際、好きな人の側にいられるその時間は、他の何にも代えることのできない倖せだから。
自分みたいな醜い存在が、そんな倖せを得られるだけで、充分だと……
他の人はきっと、そんな倖せはまやかしだとか、別れた方がいいだとか、そんなことを言う。
相手のことを『酷い人』なんて言う人がいるだろうことも、分かってる。
でも、自分自身が倖せであることは、間違いのないことだから。
会えない時間の辛さ。相手が恋人と会ってる時間の辛さ。
そんなのよりも、好きな人が自分の側にいる時の、倖せ。それが大切で。
それさえあれば、どんなに辛くても、大丈夫で。
その想いが、ほんと、痛いほど分かるんです。
この小説に出てくる、相手の男性、ほんと、酷いヤツです。
だけど、それはいわゆる『世間一般』の評価でしかなくて、そんなのは自分には関係なくて。
相手がどんなに素敵な人なのか、自分にはよく分かってるから。
世間一般の評価なんて、ほんと、関係ないんです。
それよりも、自分の存在が相手に対する『世間一般』の評価を歪めてしまうことが辛かったりします。
あと、自分のずるさも知ってるから。
自分がどんなにずるいやり方で相手の側にいるのかも、知ってるから。
だから、どんなに辛くても、それは自分のずるさへの戒めだと、そんな風に思って。
その上で、相手が側にいてくれることが、すごく倖せなんです。
それ以上の倖せは、望んじゃいけないんです。
自分は汚く醜い存在で、すごくずるいから。
あはは、ぶっちゃけ、ワタシも『婚約者』のいる女性とお付き合いしたことがありまして(^-^;
なんか、この小説を読んでると、その頃のこともいろいろ思い出しちゃいまして……
そりゃもう、罪悪感もものすごいんですよ、えぇ。いろんなことに対する罪悪感。ほんとに。
もうね、最低ですよ、ほんとに。
自分がその時に倖せならそれでいいって……
何も知らない相手の婚約者さんは、ねぇ?
ほんと、最低です。ワタシって。
相手も同罪? いいえ。そんなことはありません。
ワタシが『好き』なんて言わなければ、あの人はワタシなんかと付き合ったりしなかったはずですから。
ワタシが悪いんです。やっぱり。
って、何を書いてるんだか(^-^;
三並夏さんの『平成マシンガンズ』を読みました。
史上最年少、15歳で文藝賞を受賞したことで話題になった作品です。
なるほど、確かにマシンガンを撃ってるような小説でした。なんか、そういうリズムです。
小学生や中学生、高校生の頃に経験した、学校生活のいやらしさを思い出しました。
あの頃、大人に求められていた(と感じていた)『子どもらしさ』とかも。
そして、自分自身がその『子どもらしさ』を利用していたことも。
こーゆーのを『すぱんっ』と書けちゃうのは、すごいですね。
うん。いいなぁってゆーか、なんてゆーか。
気持ちイイなぁと。
いつかは忘れてしまったり、忘れることを求められたりする、この感じ。
大人になっても、こーゆーことの根っこって、きっと変わらないのに。
それでも『大人』のふりをしてる(もしくは、しなきゃいけない?)大人ってのが、哀れな存在に見えてるのかもしれませんね。この作者さんには。
子どもは大人が思ってる以上に大人だし、大人は子どもが思ってる以上に子どもなんですよね。
なんだか笑えてしまって、少しすっきりしました(笑
ただ、最後の章はいらなかったんじゃないかなぁ(^-^;
なんとゆーか、蛇足って感じで……
最後の章があるせいで、なんだか普通の、いわゆる『大人』の求める小説になっちゃった気がしてなりません。
もう、マシンガンぶっぱなして、そのままにしたら良かったのに……
……はっ。もしや、それも込みで、大人を嘲笑ってるのかな?
だとしたら、ほんと、すごいなぁ。
短い作品です。速い人なら1時間前後で読めちゃうんじゃないでしょうか。
何か、こう、悶々としてる人は、読んでみてはいかがでしょう? 少し、すかっとするかもしれません。
これから成長して行って、どんな小説を書くようになるのか、楽しみです。
小川洋子さんの『博士の愛した数式』を読み直しました。
買ったけどまだ読んでない小説とか、読み直しリストに入ってる他の小説たちを押しのけて(ぉ
うん、やっぱりいい小説です。
帯には『せつなくて、知的な至高のラブ・ストーリー』と書いてありますが、ワタシは違うと思います。
単純に『ラブ・ストーリー』と言ってしまうのは、違うんじゃないかなぁと。
何かを失った人たちが、それでも『大切な何か』がそこにあるのだと気付く物語だと思います。
その『大切な何か』は、決して失われるものではなく、そもそも、手に入れるものでもなくて。
ただそこにあるもので。
そこにある何かに気付くことができる人は、倖せなんだなぁと、そう思いました。
……こんな素敵な物語を書く人がいるんだから、世界はきっと、大丈夫。
なんか、そんなことを思ってしまいました(笑
ほんと、映画も楽しみです。
誰か一緒に行ってくれないかなぁ。
ひとりで観に行くの、寂しいんです(笑
島本理生さんの『ナラタージュ』を、やっと読み終えました。
随分と前に買ったんですが、なかなか読めずにいました。
それをやっと読むことができました。
さて、感想など。
『恋』における、男女それぞれの『ズルさ』というものが描かれていました。
うん。たくさんの『ズルさ』が描かれていて。
相手の中にあるズルさ、自分の中にあるズルさ。
それに気付いて、目を背けたくなって、否定したくなって……
それを乗り越えて、そのズルさを見つめ、認め、受け入れて行く。
その課程が主人公の視点で語られています。
恋をしている時の、あの痛み、安らぎ、苦しみが、ぽっと胸に浮かんできました。
『本の雑誌が選ぶ2005年上半期ベスト1』ってことなんですが、それには少し首を傾げてしまいます。
そこまで傑作ってワケではないと感じたもので……
うん。なんといいますか、普通だなぁと感じました。
失礼ながら、
『これよりいい小説、なかったの?』
とか思ってしまいましたよ(苦笑
分かりやすい表現を用いている点は好感が持てますが、悪い言い方をすれば、ありきたりな表現ですし。
そのような表現を用いていても、その組み合わせで鮮烈なイメージを与える作品が増えている中では、ちょっと弱いかなと思いました。
何かを描写しようとした時に、うまく表現しきれていないという感じがします。
表現とは違って、言い回しというか、言葉の使い方に、ちょっと『あれっ?』と思うものもたくさんあったし。
他に好きな作品もある作家さんだけに、残念だなぁという印象でした。
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